- プロフィール
Author:chifuru
千風流のお気に入りだけをそろえた世界一ワガママな図書館!!
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『鹿男あをによし』
『鹿男あをによし』
著者 万城目学(まきめまなぶ)
発行 幻冬舎
こんなお話(・_・)
大学の研究室に勤める小川は職場で神経衰弱扱いされ、半ば追い出されるように教授に紹介された奈良の女子校に二学期限りの教師として赴任することに。だが担任クラスの堀田という生徒からなぜか執拗な嫌がらせを受けてしまう。ある朝東大寺を散歩していると、一頭の雌鹿に突然話しかけられ、驚いて逃げる。自分は本当に神経衰弱なのかと、堀田とのことも合わせて悩む小川に、鹿はやはり語りかける。「先生は゛運び番”に選ばれた」
ここがイイ!(^。^)v
僕なんかも毎日平凡に暮らしてるとね、なんかちょっとぐらい不思議なこと起こらんかなあ、なんて思うんですけど、いざ起こったら小川先生みたいになるんだろうなあ。まず自分の神経疑いますよ、やっぱ。「運び番」の役目を渋々ながら果たそうとするもなぜかうまくいかず、その間も教師の職務をこなし、さらに剣道部の顧問として、学校の伝統行事「大和杯」に挑むことに。これに勝って「サンカク」と呼ばれる優勝プレートを絶対に手に入れなければならないのに、部員はたったの三人! そこへ現れた救世主とは? ここが前半の山場です! 後半では徐々に謎が解明されていきます。「狐の使い番」「鼠の使い番」とは誰なのか? 「鎮めの儀式」とは何か? なぜそんな儀式が必要なのか? その背景には偉大なる人物の影が! 果たして先生は「使い番」の役目を果たせるのか? 教師生活、そして堀田との関係は? 古代史好きは必読! もちろんそうでない人もね。
僕はドラマ見てから原作読みました。普段ドラマはほとんど見ない人間なんですけど、古代史とか神話のにおいに誘われて見てみたらがっつりハマッちゃいました(^^;)いや、ホント面白かった。ただドラマにハマッたせいで、原作を読み始めてすぐのころはドラマとの設定の違いに馴染めなくて……。ドラマで綾瀬はるかさんが演じた藤原先生が、原作では男だったとは! 健気で一途でかわいらしい「かりんとう」藤原先生が大好きだったのに……。でもまあ何たって「原作」というからにはこっちのほうが元なわけで……まあ当たり前ですけど。でもやっぱりこの作品自体すごく面白いものなので、すぐ慣れましたよ(^^)v原作の「藤原君」もいい味出してるし、ドラマとは一味違った展開は読んでて飽きないし、藤原君をはじめ、重さんや堀田やリチャードらの人物像もより深く味わえて、最終的には「やっぱ読んでよかった(^^)b」になるわけです。で、読み終わるとまたドラマが見たくなる。だって、藤原先生、かわいいんだもん……って、そこか(^^;)
『ぼくの・稲荷山戦記』
今年は北海道で「洞爺湖サミット」がありますね。ホスト国としてしっかりやっていただきたいと思います。「排出権取引」なんていうインチキはダメですよ。もちろんそのためには僕らもできることはやらなきゃいけないですけどね。というわけで今日はこんな作品を。
『ぼくの・稲荷山戦記』
著者 たつみや章
発行 講談社
こんなお話(・_・)
中学一年生のマモルは、タバコ屋を営みながら稲荷山の神社を守るばあちゃんと二人暮らし。ある日、守山と名乗る美青年が現れて家に下宿することに。長髪に着物姿という奇妙な風体の守山に、その正体と神社の秘密、さらに稲荷山に隠された古墳の存在を明かされたマモルは、山の開発計画阻止を狙う守山と協動を始める。山と古墳を守るための戦いの中で、マモルはそれらが自分にとって重大な意味を持つものであることを知るのだった。
ここがイイ!(^。^)v
環境問題への関心が高まってますが、まだまだ人間基準の価値観の方が強いという気がします。自然は資源としてあるわけではなく、それぞれが命なんですね。で、古来日本人はそれらの背後に神を見出してきました。この物語でマモルと守山さんが稲荷山をどうしても守らなければならない理由が、実はそのあたりにあります。人間中心の価値基準しか持たない相手に対し、古墳発見を一大ニュースにして開発を止めようとする守山さん。本当は暴きたくないその古墳の発見の場に大勢の人間を集めて、一世一代の大作戦を決行する彼の運命は? 古墳の中でマモルが見たものとは? そしてこの戦いはマモル達にとって勝利なのか、それとも……? 読後は自然の大きさ、それに対する人間の小ささを痛感しますが、同時に作中度々登場する「否念」という言葉の重さも感じます。決して説教臭くなく、奇麗事だけでもなく、それでいて何かを考えるきっかけをくれる、そんな物語です。
人間、自然からいただくものはいただかなければ生きていけません。でもだからこそ、なるべく余分にはいただかないように気を付けたいですね。命をいただいてるわけですからね、やっぱ。今ちょっとしたエコブームが起こってるとすれば、例えばこちらも今ブームといわれているスピリチュアリズムなんかと結びつけば効果倍増!。(^。^)。かもしれないですね。エコにしてもスピリチュアルにしても、ブームだけで終わってほしくないですね。目には見えないものを、それでもあるのかもしれないというちょっとした想像力から、優しさとか、心の余裕みたいなものが生まれてくるのかな、なんて思います。まあなにはともあれ、身近なことから実践あるのみ!ですね。
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